スイスと言えば、多くの人がチーズやチョコレート、そしてアルプスの少女ハイジに出てくるような山小屋を思い浮かべることでしょう。現在スイスでは、たくさんの近代的な建物が建ち並んでいますが、山の中には、まだみなさんが思い浮かべるような可愛らしい山小屋も残っています。
私たちはとてもラッキーなことに、ハイジの住んでいたような山小屋を叔母が所有しているため、いつでも好きな時に山小屋での休日を楽しむことができるのです。この山小屋は、スイス南部のヴァリス州にあります。スイスについて詳しい人なら、温泉保養地として有名なロイケルバードの近くだと言えば、分かりやすいかも知れません。
この山小屋は、牛小屋を改築したもので、寝泊りするのに最低限必な設備、例えば、小さなガスレンジや薪ストーブ、そしてトイレが備わっていますが、電気やお湯の出るボイラー設備はありません。ですから、山小屋に到着して真っ先にやるべきことは、薪ストーブに火を入れ部屋を温めることです。冬の山小屋到着時は、常に氷点下なのです。電気のない暮らしでは、懐中電灯やキャンドルの灯りが大活躍してくれ、シャワーは太陽の恵みであるソーラーシャワーを山小屋の外で利用します。時には、近くの温泉保養地ロイケルバードまで足を伸ばし、温泉を楽しんでいます。アウトドアアクティビティ後の温泉は格別です!

山小屋に到着するまで約10分ほど、急な坂道を歩いて登らなくてはなりません。夏は普段の靴でいいのですが、冬はスノーシュー(かんじきのような履物)を着用しなければ、雪に覆われた坂道は容易に歩けません。山小屋で過ごすのに必要な食料品含め全ての荷物を担いで登る坂道は大変ですが、この苦労は毎回素晴らしい達成感をもたらしてくれます。山小屋までの坂道は、歩道やハイキング用に整備されていないので、他の人とすれ違うことはなく、まるで私たちだけのプライベート空間のような贅沢さを味わうことができます。これはスイスでさえも貴重な体験です。
山小屋は、険しい岩壁に囲まれながらも、日当たりが良好で、ここからの眺めは息を呑む美しさです。運が良ければ、鹿やうさぎも見ることができ、私たちにとっては最高の休息地です。必要最低限の設備や持ち物で過ごす環境もまた、普段ない落ち着きをもたらしてくれるものです。私たちはこのような恵まれた環境のもと 、アウトドアアクティビティを豪快に楽しんでいます。
いつ:いつでも!
どこ:スイスのヴァリス州、ロイケルバード (Leukerbad)近く
関連リンク:
ロイケルバードについて(英語): https://www.leukerbad.ch/en/
ヴァリス州について(英語): https://www.valais.ch/en/home