スイスのヒュッテを楽しむ一泊二日のハイキング

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この7月に、私たちは友人夫婦と共に、泊りがけのハイキングに出かける計画をしました。宿泊先はヒュッテ(ドイツ語で山小屋の意味)です。スイスの山には、SAC(Swiss Alpine Clubスイス山岳協会)が運営する山小屋だけでも 152軒が点在し、7〜8月の登山・ハイキングシーズンは、スイス国内外の登山ファンで賑わいます。また、この時期はちょうど学校が夏休みに入っているため、人気のヒュッテは予約を取るのが難しくなります。私たちのハイキングは、7月中旬の週末に予定しましたから、日程が決定した時点で、何よりも真っ先にヒュッテに予約を入れました。ハイキングコースの計画はその後です。ヒュッテの位置する標高や、ヒュッテまでのコースのコンディションを調べ、私たちの体調具合などと併せて計画しました。


 

今回私たちが選んだヒュッテは、初めての利用となる、スイス南部はティチーノ州の山にあるクリスタリーナヒュッテ (Cristallina-Hütte) でした。当日は幸いにも晴天に恵まれ、朝7時には家を出発し、ティチーノ州まで車を走らせました。あちこちの州で学校の夏休みが始まったこの週末、高速は多くの夏休み休暇に出かける車で渋滞することが予測できましたから、私たちは高速道路を外れ、ゴッタルド峠といってスイス中央から南部のティチーノ州にかけてそびえる峠を越えることにしました。ところで、このゴッタルド峠は標高が2108メートルに及び、冬季は雪や道路の凍結により閉鎖されます。この峠を通れるのは雪が完全に溶けた5月頃からとなります。私たちの判断は正解で、渋滞する高速道路を横目に、峠の走行はスムーズで、予定よりも少々早く2時間半で目的地のアイロロに到着することができました。ハイキングは、このアイロロ地区内の小さな集落からのスタートでした。出発地点かクリスタリーナヒュッテまでの標高差は1200メートル。往復の必要がない私たちにとって、ヒュッテ到着目標の16時まで十分な時間がありましたから、ハイキング日和の中、いいポイントを見つけては休憩をとり、山の景色を大いに楽しみながらヒュッテを目指しました。

 

この季節のスイスの山は最も美しく、谷から標高が上がるごとに変化を見せる山の景色は、ハイキングの醍醐味と言えます。登り始めは森に覆われていた山が、どんどんと牧草地に景色を変え、 標高2500メートルを超えると、ゴツゴツと険しい岩山が続きました。生えている植物や咲いている花も異なり、何時間歩き続けても飽きることはありません。スイスのハイキングコースには、大抵、コースから外れないよう、木の幹や石などに赤と白の線が引かれたマークがありますから、余程の悪天候でない限り、コースを迷うことはありません。しかし、長距離や複雑なハイキングコース、また悪天候の場合は、万一に備え、その山や地域全体の地図を持参することをおすすめします。

 

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ポカポカ陽気の天候も、標高が上がると、風が強く空気も冷たくなり、標高2600メートルにあるクリスタリーナヒュッテに到着する頃には、ウィンドブレーカー無しではいれませんでした。スイスのヒュッテは、多くの場合、いくつかの大部屋に2段ベットが並び、男女の部屋が別々ということもありません。予約の際に人数を伝えますから、ヒュッテ側で、グループメンバーが隣同士になるようベットを抑えてくれます。ヒュッテでの宿泊には夕食と朝食が付き、夕食は、スープやサラダなどの前菜、ボリュームのある主菜、そしてデザートの3コースが基本パターンです。席は、グループの人数によってヒュッテ側で振り分けられており、食事は、テーブル毎に大皿に盛って運ばれ、各々で取り分けるスタイルになっています。夕食後、多くの宿泊客は、そのままテーブル席に残り、トランプをしたりコーヒーやお酒を片手に談話を楽しんだり、はたまた翌日の登山やハイキングコースの計画をしたり、各々自由に過ごしています。私たちも、ヤス (Jass)というスイス式トランプゲームをしながら、友人との楽しいひと時を過ごしました。スイスのヒュッテについては、別の機会に詳しく紹介したいと思います。

いつ:2017年7月15〜16日

どこ:スイスのティチーノ州(クリスタリーナヒュッテ)

http://www.capannacristallina.ch/en

https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴッタルド峠

http://www.wanderland.ch/en/wanderland.html