ゲスト投稿:スイスとイタリアの国境にまたがる美しいアルプストレッキングコース

スイスとイタリアの国境にまたがる美しいアルプストレッキングコース1

(投稿 by Patricia )

 

まぶしい太陽の光に満ちたビンタール(ビン谷)は、ヴァリス州の中で最も美しい谷のひとつで、フェルド(Fäld)という、イタリア方面へのハイキング出発地として知られる小さな村の中にひっそりと存在します。私たちの谷への到着は、夏の間は山で放牧され冬に向け山から降りてきた牛の群れの行進(ドイツ語で「Alpabzug」)に出迎えられました。トレッキングは、標高1547メートルに位置するフェルドから、先ずはアルプスタクシーを利用し、登山靴を固く結び重たいリュックサックを担ぐ前に、標高300メートル上がったブルンビーエル(Brunnbiel 1845m)まで、一気に快適にスタートさせました。


 

ゆっくりと登りつめるトレッキングコースの傍らには、可愛らしい山小屋が点在していました。どんなテンポでも一歩一歩進み続けると、確実に頂上に近づきます。コースからの景色は、先に進む毎にその表情を変え、どこを切り取っても絵になる美しさです。ビンタールヒュッテ(スイス山岳協会運営の山小屋)までの途中、私たちはわずかな価格でクリスタル石を買い求めることができました。これは、クリスタルコレクターである子供達へのプレゼントです。ビンタールヒュッテは、標高2265メートル地点に建てられており、その先の峠越え前の休憩所として立ち寄るのに最適です。ちょっとしたコーヒーブレイクでエネルギー補給した後、初日の最高地点(標高2409メートル)まで一気に登りつめました。この峠は、スイスとイタリアの国境にまたがっています。峠を越えると、美しいアルプスの避暑地として知られるアルプスディーベロ(Alpe Devero)までは緩やかな下り坂でした。

 

スイスとイタリアの国境にまたがる美しいアルプストレッキングコース2

ビンタール出発から5時間のトレッキングの末、私たちはこの日の宿に到着しました。こじんまりとした心地よい Albergho(イタリア語で「ペンション」)では、リゾットやポレンタなど北イタリアの代表的な料理を堪能し、食後は、皆で団欒を楽しみました。こうした時間は泊りがけトレッキングの醍醐味と言えます。

翌朝、薄い雲に覆われた空の下、私たちの二日目のトレッキングは 第一中継地点のGeissenpfad を目指しての出発でした。出発から約3時間は永遠と登りの山道が続きます。標高2473メートルの峠に達すると、そこからの景色は目を見張る素晴らしさでした。Geissenpfad から目にする Geisspfad湖の周りには岩山が佇み、なんとも忘れ難い豪快な景色なのです。( Photo by Valérie Chételat )


 

ゴツゴツと大きな岩山が続くコースを過ぎると、あとは緩やかな下り道のみが私たちを待ち受けてくれていました。コースの途中では、マーモットやカモシカ、山ヤギなど可愛らしい野生動物との遭遇もあり、トレッキングを一層楽しませてくれます。 標高2120メートルまで下った Mässer湖で、休憩とちょっとした「湖浴」をも楽しみました。冷たい湖に浸り全身をリフレッシュさせた後、前日のトレッキング出発地でありこの日のゴール地であるフェルドを目指し、コース終盤を一気に歩き進めました。無事フェルドに到着した私たちは、トレッキングの完歩を祝しアペロで乾杯しました。今回のアルプストレッキングは、何と言っても、様々に変化するコースからの景色が実に素晴らしく、スイス・イタリアの国境越えトレッキングコースの中でも、間違いなく最も美しいコースの一つであると言えることでしょう。

 

 

いつ: 2017年9月22〜24日

どこ: ビン谷(スイスヴァリス州)~アルプスディベーロ(北イタリア)