スペシャルなアウトドア体験:大雪の中テントでの一夜

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この冬、スイスではよく雪が降りました。山には、この数年見たことないほどの雪が積もっており、私たちの雪山でのアクティビティ欲は高まるばかりでした。あいにく、土日丸々フリーの週末がなかったものの、冬の間にもう一度テントを張って一夜したいという思いを諦められなかった私たちは、ちょうど同じタイミングで、雪穴を掘ってそこで一夜したいと計画している友人の存在を知り、彼らと一緒に、雪山で1泊を過ごすことを決めました。雪山1泊を計画した週末は、あいにく悪天候の予報でしたが、私たちは計画を実行することにしました。この判断は正解で、出発の土曜日の天候は良好でした。今回の雪山は、グリュッシュ・ダヌサ(Grüsch-Danusa)というオーストリア国境に近い小さなスキー場のある山でした。


 

当日、グリュッシュ・ダヌサの麓で友人と落ち合い、そこからケーブルカーでスキーゲレンデへまで上がりました。ここから目的地までは、約1時間雪山のハイキングとなります。ゲレンデにあるレストランで、コーヒーとケーキで出発前の腹ごしらえをしました。私たちの目指したエリアは、勾配がゆるく沢山の木に覆われた、テントを張るには適した環境でした。目的地にたどり着くと、平らな場所を探し、そこをさらにスノーシューを履いた足でより平らに固め、テントの地盤作りをした後にテントを組み立てました。テントの固定には、テントペグの代わりにスキーストックを利用しました。私たちがテントを組み立てている間、友人たちは雪穴を掘って彼らの寝床作りでした。雪穴の中は、まるでイグルー(日本で言う「かまくら」)のような出来栄えでした。

 

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日が暮れる前に、出来るだけ沢山の薪を確保し寒空での一夜を過ごす準備を整えました。雪の降る中、苦労して焚き火を起こすと、早速夕食作りに取り掛かりました。この晩のメニューは、ソーセージグリルにスパイスの効いたホットワインでした。雪のせいで薪は湿り、焚き火自体は周りの雪を溶かしながらどんどんと沈んでいき、まるでローマのコロッセオのような階段状の円になった形で焚き火を囲んで座っていました。極寒の中、私たちは何重も重ね着をして暖を保っていました。テントの中は、防寒に優れたスリーピングマットと寝袋を備えていました。冬の野外キャンプには、寒さ対策のために持ち込む道具が増え、加えて、重ね着して全ての荷物を担いで雪道を歩くため、結構な体力を要します。


 

夜中、天気予報通り、天気は崩れ雪が吹雪いたようで、私たちのテントは雪に覆われていましたが、テントの中では、寒さに凍えることなく、ぐっすりと快眠することができました。翌朝、キャンプ用ガスコンロで沸かしたコーヒーとクッキーで朝食をとり、私たちは「日常の世界」へと戻りました。極寒の降雪の中での一夜は、寒さや不便さがありながらも自然と向き合えた素晴らしい体験でした。こうした機会をもっと楽しみたいと思っています。

 

いつ: 2019年1月2627日

どこ: スイス、グラウビュンデン州のグリュッシュ・ダヌサ