世界遺産指定の三山を一望できる山、シルトホルンへのハイキング

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世界中を騒がせているコロナパンデミックにより、今年は休暇もスイス国内に留まることにして います。他国から休暇のディスティネーションとして人気の高いこのスイスで、腰を据えて休暇を 過ごせるのは、寧ろ贅沢なことと感謝すべきかもしれません。普段はつい、未知の世界に憧れ、 長期休暇は国外で計画することが多いのですが、コロナ禍により、国内に目を向ける機会を得ら れたことは、禍中の収穫とポジティブに捉えることができます。私たちは夏休みの18日間を、 2017年に2週間かけて行った越境長距離ハイキング Via Alpina(イタリア・スロベニア・ドイツ・ オーストリア・スイス・リヒテンシュタイン・フランス・モナコの8つの国にまたがるアルプスに ある5つの長距離ハイキングコースを巡らせた越境ハイキングコース) の「続き」として過ごした いと考えていました。しかし、出発間近に悪天候の予報が強まった為、計画を変更して、ベルン州 のベルナー・オーバーランド地方の山で先ずは2日間のハイキングを行うことにしまいた。悪天候 の間は自宅待機し、その後天気を見ながら Via Alpina を目指そうと予定しました。


 

ベルナー・オーバーランドでの2日間のハイキング舞台は、標高2970メートルのシルトホルン (Schilthorn)。実はこの山、映画007シリーズの第6作「女王陛下の007」のロケ地だったことで 有名です。シルトホルンは、それへのアクセス時点から感動を得られます。出発地は、インターラー ケン(Interlaken)で、先ずラウターブルネン(Lauterbrunnen)に向かいます。ラウターブルネン は谷底に位置しており、周囲を氷河に覆われた巨大な岩壁に囲まれているので、この地に足を踏 み入れただけでも、自然のダイナミックさを感じることができます。ここからロープウェイを利用 して、一気に標高約3000メートルのシルトホルンへと登り詰めることができます。シルトホルン からの眺めは、私たちスイス人にとっても、迫力ある感動的な景色です。世界遺産にも登録されて いるアイガー(Eiger)、メンヒ(Mönch)、ユングフラウ(Jungfrau)の三山を見渡せるだけで なく、ティトゥリス(Titlis)やリギ(Rigi)、ピラテュス(Pilatus)などの中央アルプス、さらに 遠くには、フランスのモンブラン(Mont Blanc)やドイツのシュヴァルツヴァルド (Schwarzwald)までも望むことができるのです。山頂には、007のセットとして作られた展望レ ストラン「ピッツ・グロリア」があり、45分かけて一周する回転式のレストランでは、食事をし ながら360度のパノラマビューを楽しめるのですから、スイスを訪れる機会があれば、シルトホル ン観光は外せないスポットの一つではないでしょうか!

 

スイス人の アウトドア ブログロコロナパンデミック下でもアウトドアアクティビティは可能?(パート1)

2日間かけてのハイキングで時間的に余裕があった私たちは、タフなハイキングコースを選択しま した。ラウターブルネンからケーブルカーでグリッチュアルプ(Grütschalp)まで上がり、そこか らハイキングをスタートしました。グリッチュアルプからのハイキングコースは、ソウス谷 (Soustal)を通り抜けて、シルトホルンの裏側を目指すものでした。ところが、出発して間もな い地点で、主人の登山靴の靴底に亀裂が入ってしまい、靴を新調するために、ラウターブルネンへ と引き返すことになりました。ラウターブルネンのスポーツ店で新しい登山靴をゲットし、グリッ チュアルプへの往路の繰り返しです。グリッチュアルプからは、特別な景色を眺めることはできま せんが、その分人の気配が無く、放牧された牛や羊のみの無人の谷です。


 

今回もテントを持参し ていましたので、宿の心配なく、山中で自由にハイキングを楽しむことができました。私たちが シルトホルンの頂上を目指したのは、2日目でした。頂上までの道のりは、険しくとも想像通りと ても素晴らしいものでした。途中、雷を伴う雨が降り始め、山の雷雨はとても危険ゆえ少々心配 しましたが、幸い、落雷は直ぐにおさまり、無事山頂到着を果たすことができました。頂上まで の1時間のハイキングコースは、両サイド急降下な絶壁で、とてもスリリングなもので、安全性の ためのロープなどが備え付けられていましたが、なかなか険しい道のりでした。高所恐怖症気味 の私にとっては、とてもチャレンジングな登山となりました。このコースは、登山上級者向けです から、むやみにオススメはできません。シルトホルンの頂上では、もちろん、展望レストラン 「ピッツ・グロリア」で、ダイナミックな景色を眺めながらランチを楽しみました。丁度ランチ休 憩中に雨も上がり、シルトホルンからミューレン(Mürren)までの下山は割と快適でした。 スリリングながらも唯一無二のパノラマビューを楽しむことが、さほど無謀なことでないこの地 でのアウトドアアクティビティ、今回だけで終わらないことは確実です…..。

 

いつ: 202073181

どこ: スイス、ベルン州、ベルナー・オーバーランド 

参照:シルトホルン https://schilthorn.jp/jp/pizgloria/Schilthorn