山で過ごすテントでの一夜

スイス人の アウトドア ブログ山で過ごすテントでの一夜1

7月上旬の週末、天気予報により土日ともに晴天で、絶好のハイキング日和であることがわかっていたので、終日山で過ごす計画をしていました。そんな中、職場の同僚からお勧めのハイキングコースを教えてもらいました。地図で調べると、比較的平らなエリアの多い山で、テントを張るのにうってつけの環境であることがわかりました。山中でテントを張って一晩を過ごすには、いくつかの条件が必要です。先ずは、テントを張るのに十分な平らなスペースがあること、次に、その近くに小川などの水が流れていること、そして、天気… 夜中に雷雨に襲われる心配がないことです。この3つの条件が揃うことは、実はそう度々あることではありません。この週末、雷雨の確率が低いことを確信した私たちは、迷わずテントを持参して山で一晩を過ごすことにしました。


 

私たちが目指したのは、ウリ州のグラットアルプ(Glattalp)という山です。この中腹には、谷からケーブルカーを利用して到達することができます。私たちがケーブルカー乗り場に到着した頃、すでに沢山の人が列をなしていました。長蛇に並ぶのは時間が勿体無いと、歩いて登ることにしました。出発の前に、SAC(Swiss AlpenClub)の山小屋で軽く軽食をとり、テントを担いでの山登りに備えました。山道では、谷のケーブルカー乗り場で見た人混みとは打って変わって、少数の登山客のみで、夕方になると、さすがに山中には私たちだけでした。目的地にたどり着くと、そこは地図が示していた通り、テントを張るのに適した平らなスペースが広がり、近くには小川が流れていました。期待通り、私たちにとって完璧な環境でした。

 

スイス人の アウトドア ブログ山で過ごすテントでの一夜2

山中の自然の真っ只中にテントを張り、テントの前でくつろぐ時間は最高です。簡単な夕食を済ませた後、日が暮れるまで目の前の美しい景色を楽しみました。私たちがテントを張ったロケーションは、太陽の当たる環境にも恵まれていて、日が落ちるのはどこよりも遅く、翌朝は7時頃、朝日によって目覚めました。朝晩ともに太陽の光が長く当たる環境は、山中ではそうあちこちで見られるものではありません。私は大抵、テントの中では良く眠れます。小川のせせらぎがまるで子守唄のように、心地よい眠りを誘ってくれました。翌日、既に計画していたハイキングルートにまだ残雪が積もっていることがわかりました。前シーズンの冬、スイスでは大量の降雪に見舞われたのですが、その残雪が、7月の初旬、標高2000メートル程度の地点にも残っていたのです。雪に覆われた40度の勾配は、アイゼンなしではリスクを伴います。私たちは計画していたルートを断念して、前日のルートを引き返すことにしました。計画通りでなかったものの、山で過ごした時間は最高でした。


いつ: 2018年6月30日~7月1

どこ: スイス、ウリ州の Glattalp