途中断念した氷河ツアー

スイス人の アウトドア ブログ途中断念した氷河ツアー

この夏、スイスでは例年になく晴天続きでした。山でも安定した天気が続くのは、山での活動に好条件ですが、これは実に稀なことです。そんな絶好な機を逃すまいと、いとこと叔父と前々から口約束していた氷河ツアーを実行することにしました。安定した天気続きに、すっかり楽観的になっていた私たちですが、ツアー前日に、山での天気が予測不可能であるとの予報を受けました。晴天が保ってくれることを願い出発したものの、山に近づくにつれ、空にはどんよりした雨雲が広がり、途中スコールのような大雨になった時点で、やむおえず、ツアーを翌日に延期することにしました。残念ながら天気を思う通りにコントロールすることはできません。これはアウトドアアクティビティを行う上で、常に覚悟しなくてはならないことです。


翌日、幸いにも空には晴天が広がっていました。公共交通機関を利用して、ゴシェネルアルプ(Göscheneralp)に向かい、そこで予約していた山ガイドと落ち合いました(氷河ツアーは、よよほどの経験と氷河についての知識がなければ、個人で行うことは大変危険です)。私たちの氷河ツアーは、チェレンアルプヒュッテ(Chelenalphütte)という山小屋からのスタートとなっていました。山ガイドと前日には山小屋入りし、翌日のツアーに向けて早々に寝床につきました。この山小屋は収容人数の規模が大きく、多くの登山者たちと寝床を共にしました。翌朝は、4時に起床し朝食後、ズステンホルン(Sustenhorn)という標高3500メートルの山頂を目指しました。残念なことに、出発して間もない頃から、天気は崩れ始め、やがて大雨になりました。山では、天気が崩れると気温も一気に下がります。風も吹き始め、雨に打たれ、すっかりずぶ濡れになった格好で氷河ツアーを続けるのは、心地悪さだけでなく、あっという間に体温を奪われることに加え、足元の危険性も高まるので、後ろ髪を引かれながらも、泣く泣く氷河ツアーを断念することにしました。いとこも叔父も、このツアーを長く心待ちにしていたので、無念な思いは残りましたが、いかなる状況下であっても、山に一歩足を踏み入れそこで感じる空気感はやはり心地よいものです。

 

いつ: 2018年7月14日~15日

どこ スイス、ウリ州のチェレアルプヒュッテ