霧の海を見下ろしながらのスノーシュー

スイス人の アウトドア ブログ 霧の海を見下ろしながらのスノーシュー1

ここしばらく、スイスでは雪が降り続いていました。この季節、新聞などで雪景色を目にすると、私のアウトドアアクティビティへの欲求は高まります。今月12月は私の誕生月です。私は自分への誕生日プレゼントとして、主人と共に平日に1日のみ有給休暇をとり、スノーシューを楽しむべく雪山へと出かけました。平日の雪山は閑散としており、行き交うのは、私たち以外に定年を迎えた高齢者のみでした。スノーシューで山の奥に入ると、静けさは一層増し、こうした空間は、自然豊かなスイスに住む私たちにとっても、とても贅沢なことです。


 

私の住むスイス中央部は、平地が広がり、秋になるとしばしば霧が立ち込めます。霧が発生すると、終日どんよりと薄暗く、湿度も高く冷え込み、このような日が連日… 1週間と続くこともあります。スイスでは、霧の濃い日に、山などの高地に出かける人々が多くいます(正確には、どんよりとした”下界”からの避難)。霧のせいで悪天候と思われがちの天気は、山などの高台に上ると、実は、驚くほど美しい晴天であるということがほとんどなのです。高地から見下ろす霧の広がりを、ドイツ語では「Nebelmeer」と言いますが、これは日本語の「霧の海」と全く同じ意味です。太陽の光に照らされた霧の海は絶景で、この景色を楽しむために、秋の週末の山は、多くの人で賑わいます。

 

私たちの平日日帰りスノーシューは、自宅から車で1時間半ほどの、イベルゲルエッグ(Ibergeregg)で行いました。ここは小さなスキー場です。駐車場から、スノーシューを装着して直ぐに出発しました。目指したのは、Laucherenstöckli という標高1756メートル程の山頂です。このルートは、急な勾配もなく、際立った難所もありません。日の短い冬の季節でも、太陽の光を浴びながらのハイキングは可能ですが、木々の影に覆われた雪山では、そう容易に日の光を得られません。ですから、山中でのアクティビティは、太陽の動きや地理的特徴を理解した上でのルート計画が重要です。この日に選んだ Laucherenstöckli へのルートは大正解でした。ゆっくりと休憩をとりながら、陽気な太陽の下でピクニックも楽しんだ4時間のスノーシューは、私にとって最高の誕生日プレゼントとなりました。この晩は、夕食後、自宅からほど近くにある温泉施設で、ゆっくりとリラックスタイムをも楽しみました。温泉というと、そのあり方は随分異なるものの、久しぶりに日本で過ごした時間を思い出したひと時でした。

 

 

いつ: 2017年12月06日

どこ: スイスのシュウィーツ州、イベルゲルエッグ~ Laucherenstöckli (1756m)