(ゲスト投稿)アウトドアクッキングにお呼ばれ!

スイス人のアウトドアブログ(ゲスト投稿)アウトドアクッキングにお呼ばれ!

(投稿 by Yoshiko)

5月の最終日、スイスではコロナ禍のピークを脱し、少しずつ日常生活を取り戻しつつある中、このブログの運営者であるイヴォンから、アウトドアクッキングのご招待を受けました。一戸建ての彼女の自宅には、大きな庭があります。夫婦揃って野外活動が趣味だけあって、大きな庭は、夫婦で作り上げた家庭菜園をはじめ、様々な種類の草花、果物のなる木々や、何と手作りサウナ小屋まで、私たち日本人には羨ましい限りの贅沢な空間と充実ぶりです。コロナによる自粛期間中、普段以上に庭の手入れに精を出した様子がうかがえました。


 

この日、晴天に恵まれたものの、あまり気温は上がらず、風もあったため、外で過ごすには肌寒かったのですが、その程度で野外で過ごすことを諦めるイヴォンではありません。遅い時間まで外で過ごせるよう、あらかじめ上着持参の要請がありました。この日のメニューは、焚き火に直に鍋をかけて作る、具沢山のパエリア。イヴォン夫婦は、桜の開花時期に、やはり焚き火でお好み焼きを焼いて庭にある立派な桜の木の下、日本風にお花見を楽しんだとのこと。自宅でお花見とは何て贅沢なことでしょう!暖かい時期、天気が良いと、外で過ごすことを好むスイス人。ほとんどの家庭にバーベキューグリル機(庭が無いアパートの場合はバルコニーに設置)があります。イヴォン夫婦も小さめのグリル機を一応は所持しているようですが、普段からワイルドに焚き火でのクッキングを好んで楽しんでいる模様。庭の一角には、いつでも直ぐに火が起こせる準備が整っていました。パエリアの具材は、一頭丸ごと解体してもらい、小分けにして冷凍保存してあったイノシシ肉(具材もワイルドです!)、鶏肉、エビ、そして数種類の野菜にオリーブなど。クッキング自体はいたってシンプルでしたが、料理しながら焚き火を囲んで過ごす時間は、優雅なリラックスタイムでした。食後は、お酒を片手にまったりと団欒タイム。日本が大好きなイヴォン夫妻。一昨年、日本を旅した際に頂いたという焼酎・三岳を振舞ってくれました。デザートには、イヴォンの旦那さんのお手製で、今が旬のイチゴのティラミスが登場。デザートを食べる頃、時計は21時を回っていましたが、この時期から夏の間、日が長くなるスイス(ヨーロッパ)では、22時頃まで未だ薄暗い程度なのです(写真参照:薄暗い中、焚き火の向こうにスイスの国旗が見える写真がちょうど22時に撮影したものです)。日が沈むと一気に気温が下がるものの、持参した上着を羽織り、焚き火を囲んでいると、何時間でも過ごせそうな程心地よいものでした。

 

予期しなかったコロナパンデミックにより、世界中で外出禁止令が出され、今までにない経験をしましたが、こうした機会を通して、大切な家族や友人たちと食卓を囲めることの有り難みを一層強く感じれるようになったと思います。気取らないイヴォン夫婦のおもてなしに、胃も心もすっかりと満たされたのでした。

 


いつ: 2020年5月30

どこ: スイス、アールガウ州