(ゲスト投稿)ゴッタルドベーストンネルを縦断!

スイス人のアウトドアブログ(ゲスト投稿)ゴッタルドベーストンネルを縦断!1

(投稿 by Hans )

ゴッタルドベーストンネルは、スイスのアルプス山脈・ゴッタルド峠付近の深い地下に建設された、全長57メートルから成る鉄道トンネルで、現在のところ、青函トンネルを抜いて世界最長の鉄道トンネルです。1999年に開始したトンネル工事は、15年以上もの年月を経て、2015年8月末に完成し、翌年の2016年6月1日に開通しました。この開通により、鉄道は最速249km/h での走行が可能となり、旅客列車は、約20分でトンネルを通過することができます。私は、可能な限りこのゴッタルドベーストンネルの縦貫した経路に沿って縦断歩行できるよう、約2年かけて計画を練り、2018年8月に計画を実行しました。


 

縦断の出発点は、トンネルの南端口である、スイス南部のティチーノ州のポッレジョ(Pollegio)。6日間の縦断ハイキングの後到達したのは、反対側の北入り口、ウーリ州のエルストフェルト(Erstfeld)でした。私の計画したハイキングコースは、地下トンネルから垂直方向に約1.8キロ離れ、縦断歩行の総距離は110キロ、歩いた高低差トータルについては、南米アンデス山脈の最高峰アコンカグア山の高さとほぼ同様で7000メートルでした。ハイキング路は、ほとんどがオフィシャルなトレイルでしたが、3分の1のハイキング路は完全なオフトレイルでした。オフトレイルは、私を高山地形へと導き、雪の覆う勾配地や岩肌の尾根へと連れ出しました。道標のないオフトレイでは、常に地図を片手に、進行方向を見失いよう注意する必要がありました。

 

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6日間のうち、初日と3日目の晩は、大空の下での野宿でした。標高2000メートルでの一夜は、真夏でもとても冷え込み、寝袋一つでは寒さに凍えました。それ以外の晩は、山小屋に泊まり、食事と温かい寝床が確保できました。今回の6日間の縦断ハイキングに持参したリュックサックの中身は、寝袋、野宿用サック、登山用アイゼン、水筒、コンパクトキャンプ用ガスバーナー、そして6日分の昼食と二晩の野宿用の夕食でした。縦断ハイキングの初日、ティチーノ州南部は、35度まで気温が上がり、たくさんの水分摂取を要しましたから、井戸や湧き水を見つけるたびに、水筒への飲料水確保に努めました。


 

アップダウンが激しく、30度を超える暑い中での縦断ハイキングは、とてもタフでしたが、素晴らしい体験を得ることができました。一番良かったことは、約1週間のハイキング中、一人きりで自然と向き合えたことでした。縦断ハイキングを通じて、自然は実に多彩な景色を披露してくれました。地中海沿岸の雰囲気を味わえるティチーノ南部、アルプスに広がる広大な牧草地、そして植物などの生息はほとんど見られず岩肌に覆われた高山地帯など…….。

 


 

いつ: 2018年8月3日~8日

どこ: ゴッタルドベーストンネル(ティチーノ州南部~ウーリ州エルストフェルト)

参照

ニュース:青函トンネルを越えた世界一長い「ゴッタルベーストンネル」がついに完成: http://gigazine.net/news/20150831-worlds-longest-tunnel/