Via Alpina (パート2): 写真のリュックサック⼀つで2週間を過ごせますか?

スイス人のアウトドアブログvia-alpina-(パート2):-写真のリュックサック⼀つで2週間を過ごせますか?1

8⽉に実施した私たちの2週間の⾧距離ハイキングでは、2週間分の全ての荷物を詰め込んだリュックッサック(写真左)がハイキング中の相棒でした。このリュックサックを担いで終⽇歩くわけですから、持ち物は必要最低限に⽌める必要がありますが、2週間ものハイキングとなると、悪天候や万⼀の怪我などに緊急に対応できる物も備えておく必要もあります。荷造り開始時はいつも「このリュックサックに全て収まりきれるのか…..」と疑問を抱くのですが、いざ持ち物を厳選しながら詰め込んでいくと、ぴったりと収まってくれるのです。記事下の最後の写真は、今回私が実際2週間の⾧距離ハイキングに持参した中⾝の全てです。この記事では、2017年9⽉16⽇に投稿したパート1(シュクオルからティラーノまでの道のり)に続くパート2として、イタリア・ティラーノから終点のスイス・マローヤまでの体験を紹介いたします。


 

地中海温暖気候に恵まれ観光客で賑わうティラーノの街で⼗分にエネルギー補給した後、私たちは再びフレッシュな気持ちで後半のハイキングに繰り出しました。⼭中での雷⾬は、午後に発⽣することが多いと⾔われるゆえ、私たちは雷⾬との遭遇を避けるため、早朝に出発し、午後できるだけ早い時間に計画した宿に辿り着けるよう努めました。また⼭中は、標⾼が上がるにつれ気温が下がるため、⽇中の最も⽇差しが強い時間帯には、標⾼の⾼い地点を通過できるよう、何れにしても早朝の出発は暑さ対策の⾯でも必要でした。ティラーノを去った翌⽇は、⼀⽇で1600メートルもの標⾼差を歩かなければならず、強い⽇差しの照る中、さすがにこの標⾼差は私たちにとってタフだと思われたため、2時間おきに休憩をとり、急激に体⼒を消耗しないよう気をつけました。連⽇のハイキングは、こうした配慮が不可⽋です。この⽇も⼣暮れ前には、計画通り予約した宿に到着することができました。家畜とペンションを営むこの宿は、すでにスイス国内の南部グラウビュンデン州に位置するポスキアーヴォ(Poschiavo/Puschlav)という⼩さな教会のある村にありました。

 

スイス人のアウトドアブログvia-alpina-(パート2):-写真のリュックサック⼀つで2週間を過ごせますか?2

この地域では、幾つもの歴史的跡地を⽬にすることができました。昔、この地域では⾼地で耕作が⾏われており、現代の私たちには考えられないような厳しい⽣活環境を強いられていたようで、荒廃した家々は当時の様⼦を物語っているかのようでした。森の中には、今はもう使⽤されていない⽯で築かれた地下室も残っていました。氷河を⾒渡せる峠は、何百年も前、⾺により物が運ばれていた輸送ルートで、密輸ルートとしても使われていたようでした。私たちは2週間の越境⾧距離ハイキングを計画通りこなし、最終地のマローヤに無事到着することができました。Via Alpinaのハイキングは、⾃然の美しさに限らず、歴史的形跡にも触れることのできる実に興味深いものでした。2週間通して歩き続けることは「体⼒勝負」ではありますが、私たちは数年後、再び、Via Alpina の別ルートに繰り出していることをすでに想像しています。