日本でのアウトドアアクティビティ:自転車で旅した北海道(札幌〜ニセコ〜函館〜登別)

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ブログを始めてまだ間も無いのですが、とても嬉しいことに、ある読者の方から、私の日本でのアウトドアアクティビティについてのお問い合わせをいただきました。2009年の秋、私は主人と共に三週間日本を旅しましたので、この旅中でのアクティビティや体験を紹介したいと思います。

 

三週間の日本の旅は、二週間かけて北海道の西側を自転車で巡り、残りの数日は東京近郊を観光してまわりました。北海道は、札幌→ニセコ→(西海岸沿いから)函館→(東海岸沿いから)→登別→札幌のルートです。


 

スイスから自転車を持参しての海外への飛行は、とにかく万全な計画が必要です。予約時に自転車を持ち込む申請はもちろんのこと、出発当日のチェックイン時には、空港で購入した自転車専用の梱包材でしっかりと梱包して預けなければなりません。その際、ハンドルと自転車ホイールを外すなどの手間と時間がかかります。私たちのスイスから北海道までのフライトは、ドバイと大阪の二箇所経由で、大阪では一度自転車を受け取り、再度預ける必要がありました。そんな中、ドバイからの出発が遅れ、大阪着も予定より遅れる見通しとなりました。飛行機の乗り継ぎだけでなく、自転車の再チェックインもあったので、札幌便に間に合わないのではないかと、フライト中はやきもきするばかりでした。見通し通り、大阪には遅れて到着しましたが、空港では私たちの到着を待ち構えるよう、自転車は、再チェックインがすぐ行えるよう手配されており、空港スタッフの全面的なサポートのお陰で、無事札幌便に乗り込むことができたのです。この時私たちは、日本人の「おもてなし」を初めて経験することとなりました。

 

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札幌に到着後、私にとっての最初の挑戦は、自転車の梱包材をスイスへの帰国時に再び使用できるよう、空港内で預かって欲しいと交渉することでした。私の日本語の未熟さに加え、空港側にとってもあまり前例の無い要望だったようで、この交渉のやり取りには一苦労しましたが、最終的には、空港の荷物一時預かり所で、例外的に二週間預かってもらえることになりました。梱包材の交渉を済ませた頃、外は既に真っ暗でしたから、この日の宿を空港内のホテルにしておいたのは幸いでした。夕食に自動販売機でラーメンを購入しましたが、ラーメンを自動販売機で買うという行為自体、私たちにはとても新鮮でユニークなことでした。

 

事前にスイスで日本の観光マップを購入していましたが、北海道各地の詳細まではカバーしきれてなく、当時、GPSも未だ所持していませんでしたから、自転車の旅は、おおよそのマップを片手に開始となりました。偶然通りかかった自転車屋さんで、自転車ルートを示した地図を求めたのですが、修理専門のその店では、地図など販売しておらず、代わりに、店主ご自身所有の古い地図を譲ってくださり、目的地までのお勧めのルートや観光スポットなどを案内して下さいました。店主は本当に親切な方で、他にも色々な情報を入手することができました。

 

旅行中の宿泊先については、あえて事前予約を入れませんでした。予約をしないことで旅の柔軟性が得られ、天候や自分たちの気に入り具合により、宿泊地や宿泊日数を決めていました。初めての土地で、毎回宿泊先を探す(見つける)というのは、ある種の挑戦でもありましたが、宿探しでもまた、色んな方に助けていただき、大した苦労はありませんでした。私たちが好んで宿泊した先は、民宿でした。私も主人も、典型的な日本式の宿(畳に布団を敷くタイプ+和朝食付き)の大ファンです。時には旅館にも泊まりましたが、何より最高だったのは、1日中自転車で走り通した後の温泉でした。 地元の方々の親切さは、宿探し以外にも、例えば、日差しの強い中自転車を漕いでいると、通りかかった車の運転手さんから冷えた飲み物をもらったり、民宿では、到着時に冷たく冷えたメロンをいただいたり。スイスでも日本の「おもてなし」については有名ですが、私たちはこの旅を通じて、こうした地元の方々の親切さに幾度も触れ、日本人のおもてなしの素晴らしさを、身を以て実感することができました。

 

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北海道は、自転車の旅に実に最適な土地でした。旅の楽しみの一つとして、訪れた土地での食事は欠かせませんが、北海道で食べた料理は何もかも美味しく、食材は豊富で盛り付けも素晴らしく、自転車を走らせながら、毎日の食事が一番の楽しみでした。唯一残念だったことは、スイスで一度も目にしたことの無い食材が多く、自分たちが何を食べているのかわから無いこともあったことでしょうか(笑)。

この自転車の旅で一番印象的だったことは、野性の熊に遭遇したことです。この時、私たちは急な上り坂に差し掛かっており、言葉を交わす余裕もなくゆっくりと自転車を走らせていました。突然、道に面した森の茂みから、カサカサっと大きな音が聞こえ、これは小さな鳥などの立てた音ではないな…. と考えている矢先、そこには一頭の熊が立っているではないですか!熊も私たちと同様に驚いた様子で、直ぐに森の中に消えて行きましたが、私も瞬時に、自分でも信じられ無いくらいの猛スピードで自転車を漕ぎ、あっという間に坂の頂点まで登りついていました。その晩の宿先で、このエピソードを伝えると、この辺で野性の熊に遭遇するのはとても稀なことだと言われました。熊と目があった瞬間は、身の危険を恐れ、全力疾走しましたが、思い返すと、とても貴重でまるで宝くじに当たったかのような、ラッキーな出来事だったと言えるかもしれません。


北海道を旅した後、私たちは数日間東京近辺を観光しました。札幌で自転車を梱包して再びフライトする必要があったので、札幌に引き返す必要があり、私たちは、東京から札幌までの区間、仙台経由の夜行列車の切符を購入しました。列車に乗り込むと、私たちが予約したはずの指定席には既に他の乗客が座っており、そこで初めて、私たちの購入した切符に刻まれている日付が1日違い(前日)であることに気づきました。恐らく、夜行列車乗車中に日付が変わるため、この点が切符購入時にミスコミュニケーションを生じさせたことと思われます。しかし、この列車に乗れないとなると、札幌からのフライトに間に合いません。私たちは慌てふためきましたが、現場にいた乗務員の方が、素早く切符を当日の日付に変更して下さり、また札幌に遅れることなく到着できるよう、仙台での乗り継ぎ列車の確認や手配をも行ってくださいました。さらには、仙台に着くと、駅員さんが私たちを出迎えて下さり、乗り継ぎ列車に無事乗り込めるまで付き添ってくださったのです!私たちはこのハプニングを通じて、またも、日本人の多大な親切さに助けてもらいました。

私たちの日本の旅は、北海道での自転車アクティビティで得た感動や挑戦、そして何よりも、日本人の底知れない優しさに触れた、忘れられない思い出です。
実は、昨年2016年に、一ヶ月かけて再び日本を(次は九州を)自転車で旅する計画を立てていましたが、その数ヶ月前に発症したヘルニアによる激痛が治まらず、計画を泣く泣く断念したのでした。私たちは既に、来年2018年に、断念した日本旅行のリベンジを果たすべく計画を進めています。計画が固まった際は、ぜひ皆さんにお知らせしたいと思っています。

 

いつ: 2009年8月23日〜912日

どこ: 日本・北海道(札幌〜ニセコ〜函館〜登別)

https://ja.wikipedia.org/wiki/函館市

https://ja.wikipedia.org/wiki/登別市

https://ja.wikipedia.org/wiki/ニセコ町