スペシャルなアウトドア体験:熱気球で空の旅

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子供の頃から、空に浮かぶ気球を眺めるのが大好きでした。「自分で稼げるようになったらいつか必ず気球に乗って空の旅をしたい……」そんな夢を子供心に描いていました。社会人になってもう何年も経過しながら、あの時の夢をまだ実現できずにいました。昨年、40歳の誕生日を迎えた私ですが、大学時代の友人と共に、自分たちの40歳のバースデープレゼントとして、長年の夢を叶えるべく、ついに熱気球搭乗を実行することにしました。子供の頃からの夢だった気球への搭乗を、私はまるで子供のようにワクワクと待ち構えていました。


 

気球搭乗当日、私たちは早朝4時半に現地の駐車場で落ち合うことになってました。当日自宅からの出発となると、寝る時間が短縮されるため、友人のキャンピングカーを借り、待ち合わの駐車場に前日から泊り込むことにしました。せっかく睡眠時間を確保できたものの、この晩は、気球に乗れるという緊張のあまり、ぐっすりと眠れませんでした。実は私、高所恐怖症なのです。子供の頃から憧れていた気球に乗りたい!鳥の様に上空からの眺めを楽しみたい!という気持ちは、高所恐怖症の不安に勝っていましたが、実際のところ、上空に舞う気球の中で、どう自分の高所に対する恐怖心を処理できるのか、見当がつきませんでした。

 

幸い、私たちの気球操縦士はとても穏やかな方で、彼の導きにより緊張感はいくらかほぐされました。私たちのほかに、もう二人のゲストが一緒でした。トレーラーに積まれていた気球は、組み立てから離陸まであっという間でした。組み立ても飛行中も、私たちゲストは、操縦士が必要とする手助けを義務付けられています。初めて気球を間近に見て驚いたことは、思った以上にゴンドラ(バスケット)が小さいこと、そしてそれとは対照的に、広げると50メートルほどの長さの球皮の大きさでした。熱気球は、まず、冷風を送り、ある程度膨らんだところで、バーナーを点火し熱気を球皮に送り込みます。離陸はまるで、エレベーターで上昇しているかのようにぐんぐんと上空に舞い上がって行きました。離陸直後は、正直、気分が悪く、アウトドア好きの私ではありますが、この時の私は、地上に通ずるガラス板の存在を願ったのでした。

 

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離陸後しばらくすると、地平線上に日の出が見えてきました。この瞬間、私の恐怖心は一気に消え去り、完璧な日の出の美しさに魅了されました。上空からの360度のパノラマ景色は、どの方向を眺めているべきかわかりませんでした。私たちを乗せた気球は、標高3000メートルまで上昇し、遠くにスイスアルプスの眺めを楽しむこともできました。風を利用して飛行する熱気球は実に静かで、聞こえてくるのは、時折炊くバーナーの音のみでした。


 

私たちは、2時間余り上空で過ごしました。小さなバスケットの中で、飛行中乗員は立ちっ放しですが、気球での時間はあっという間だったように感じました。操縦士は、私たちにとって好都合の着陸場所を探ってくれました。風任せの気球は、当然、予め着陸地を定めることはできず、風を読みながら、安全性を確保し、着陸態勢に入ります。私たちの気球は、農場近くの草刈りされた牧草地に着陸しました。着陸後は、操縦士と乗客皆で、気球を積むトレーラーが回収できる道路まで運び出し、それから、球皮内の温かい空気を搾り出し、球皮袋に納めトレーラーに積め込む作業となります。全てが終了した後、私たちは、パンとチーズを頬張りながら、初の気球飛行を祝し、乾杯しました。高所恐怖症の私ですが、気球飛行は、これが最初で最後ではないことを確信しています。気球体験は、飛行したい場所をリクエスト出来ますから、次回は、アルプスの上空を飛んでみたいと、新たなアウトドア企画を思い描いています。

 

いつ: 2018年5月26日

どこ: スイスの東部

https://www.ballon-zeberli.ch/en/node/2193/