私の周りには、アウトドア好きの友人が沢山います。そこで、ここでは「日本の皆さんに自分たちのアウトドアアクティビティも紹介したい!」という友人に、彼らのアクティビティや体験について寄稿してもらうことにしました。このブログを訪れて下さる皆さんの中に、ご自身の体験をシェアしたいと思う方がいましたら、ぜひメールでお知らせ下さい。ハイキング・自転車・スキーなどこのブログにあるテーマにとどまらず、カヌーやロッククライミング、パラグライダーや川下りなど、皆さんのアウトドアアクティビティや体験は、きっと様々だと思います。投稿内容の唯一の条件は「アウトドアアクティビティ」であることです。投稿記事や写真のボリュームは、私の記事を参考にしてください。この「ゲスト投稿」を通して、皆さんのアウトドアアクティビティ体験を共有できますこと、とても楽しみにしています!
(投稿 by Yoshiko)
ヨーロッパの中心に位置するスイスは、国土全体でも九州程しかない小国です。隣国はドイツ・ オーストリア・フランス・イタリアの4カ国に囲まれており、そうした国土環境に由来する国の成 り立ちから、この小国では公用語が4ヶ国語(ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマネシュ語) もあるのです。私が住む地域は、チューリッヒから車で40分のドイツ語圏です。今年の夏休みは、6 月下旬に一足早く、スイス国内でもイタリア語圏のティチーノ州の山でハイキングを楽しむことにしました。我が家からティチーノまでは、車でおよそ2時間強です。スイスは、皆さんが想像するよう、どこを切り取っても美しい風景が広がってますが、ユニークなのは、同じスイスでも、話される言語によって、人々の生活様式や文化・伝統、建物や雰囲気なんかが異なることです。
(投稿 by Yoshiko)
4月の最終週、このブログのオーナーであるイヴォン宅の庭では、立派な桜の木がまだ沢山の花を 咲かせていました。週末明けたばかりの月曜日にもかかわらず、雨で散ってしまう前に、今シーズ ン最後の花見を楽しもう!と、花見ピクニックディナーに招待してくれました。春が訪れると、こ こ欧州の日没は日に日に遅くなり、夕方7時でも写真に見る明るさです(夏になると、夜9時過ぎ てもこんな感じなんですよ!)
イヴォン宅の桜は、日本の桜に比べて背が高く、まるで日本人vsスイス人の身長の違いを反映して いるかのようです。花びらは白色でしたが、何の種類でしょうか?ちょうど桜の木全体を見渡せ る場所に、日本のお花見スタイルっぽくシートを敷いたものの、普段床に座る習慣のないスイス 人には、シートに腰を下ろすのが困難の模様。日本人の私以外は、椅子を持ち出して、各々心地 良いポジションを確保していました。 イヴォン夫婦が用意してくれていたのは、お花見弁当ならぬ旦那さんお手製のスイスの国民食セル ベラ(Cervelat)というソーセージのサラダにもちろんパン!美しい桜を見ながらの食事は味わい も倍増で、ビールもどんどん進みます。自宅の庭でこんな立派な桜を拝めるなんて、なんて贅沢な ことでしょう!桜を目前にピクニックディナーを楽しんだ後、食後のデザートは、私が日本から 持ち帰ったよもぎ餅と緑茶でした。日本ファンのイヴォン夫妻は、日本の食も文化も何でも興味 を持って楽しんでくれます。自分の国に興味を抱いてもらえるのは、一緒に居て実に心地よく有難 いことですね。
(投稿 by Thomas, Eliane, Lars und Jan)
スイスから車で二日半かけて、私達家族(妻と9歳+7歳の息子)が目指した先は、スウェーデン のアルビカ(Arvika)という街でした。到着した晩は、この街のキャンプ場に建つログハウス風の 小屋でゆっくりと過ごし、翌日から、私達のスウェーデン旅行の目的であった一週間のカヌーツ アーが始まりました。ツアー開始前にいくつかの準備が必要です。先ず、ツアーに持参する荷物を 全て防水バッグに詰め替えなければなりません。持参品は、衣類に野宿用のテントと寝袋、ツアー 中の食料品(スウェーデン発祥のクネッケブロートとヘラジカのサラミは必須!)に加えて、キャ ンプ用キッチンやプラスチック食器など結構な量でした。これらは、浸水を避けるべく、全て防 水加工されたバックやバルクに詰めるのです。
(投稿 by Jörg)
これまで幾度となく「自転車で巡る九州の旅」の体験談を友人から耳にしていた私は、ついに、10月の良い季節に2週間かけて南日本である九州を自転車で旅する計画に漕ぎ着けました。私の旅は、九州は長崎を出発地とし、九州西部のルートを辿って、島の90%が森林からなる屋久島を目指す計画としました。旅中の宿は、野外でのテントで、このテントは、Facebook 仲間から調達することができました。南北25キロにも及ぶ世界最大級のカルデラを持つ”九州島”には、トイレや水道が設置されたビーチなど、野宿するのに最適なポイントがいくつもありました。そして多くの場合、さほど遠くない場所に温泉があり、一日の終わりに、温かい温泉に浸かってその日の疲れを癒すことができたのでした。
(投稿 by Hans )
ゴッタルドベーストンネルは、スイスのアルプス山脈・ゴッタルド峠付近の深い地下に建設された、全長57メートルから成る鉄道トンネルで、現在のところ、青函トンネルを抜いて世界最長の鉄道トンネルです。1999年に開始したトンネル工事は、15年以上もの年月を経て、2015年8月末に完成し、翌年の2016年6月1日に開通しました。この開通により、鉄道は最速249km/h での走行が可能となり、旅客列車は、約20分でトンネルを通過することができます。私は、可能な限りこのゴッタルドベーストンネルの縦貫した経路に沿って縦断歩行できるよう、約2年かけて計画を練り、2018年8月に計画を実行しました。
(投稿 by Christian )
鉱物採集は、決して容易なものではなく、良いコンディション若しくは大きな晶洞(岩石中に生じた穴)を見つけ出すのはとても稀なことです。そんな希少性の高い状態のいい晶洞を、数年前、私は幸運なことに発見することができました。ここでは、私の鉱石探し体験記を紹介したいと思います。私の鉱石探しへの挑戦は、スペインでの休暇中にプールサイドでめくった数冊の書籍がきっかけとなりました。書籍は、水晶の発掘について書かれてましたが、古い書籍と新しい書籍の間で、ある山での水晶の発掘について異なる証言がなされていることに気が留まリました。古い書籍中には、あるスイスの山での水晶発掘が可能であることが示されているのに、後に出版された書籍中には、その山には水晶は見当たらないと述べられているのです。この二つの異なる証言の真相は、三冊目の書籍中に掲載されていた地図により明らかになりました。それは、水晶が発掘できるという山の名前がすり替えられていたことでした。古い書籍の証言が正しいと確信した私は、山の名のすり替えにより秘められた「宝の山」への鉱石探しツアーを計画することにしました。
(投稿 by Hans )
私の名前はハンスといい、山に出かけることが趣味で、かつ大のビール好きです。2013年の2月、二人の友人と共に、スイスはルツェルン州のシュラッテンフルー(Schrattenfluh)という山の頂上をスノーシューで目指しました。この登頂ツアーには、三人とも缶ビールを持参していました。そう、頂上到着を祝して乾杯するためです。頂上に着くと、乾杯前に缶ビールを雪の上に置き写真におさめました。頂上で味わうビールは格別で、登頂ツアーをより思い出深いものにしてくれました。帰宅後、ツアーで撮った写真をPC にダウンロードし改めて見てみると、頂上での缶ビールの写真が、思いの外、格好良く撮れておりとても嬉しくなりました。それはまるで、「山頂に出で立つ缶ビール」のごとく、黄金色に輝いた缶ビールが雲海を見下ろしているかのようでした。
(投稿 by Jörg )
この投稿は、キルギスでの洞窟探検体験記第二編です。キルギスの東部を目指し旅を続けた私たちですが、この移動は苦痛を伴うものでした。標高3000メートルの峠道は蛇行が激しく、そのほとんどが砂利道でした。おまけに、渡らなければならないはずの橋が、崩れ落ちており、遠回りを強いられ、悪路の移動はさらに長引いたのでした。よ
うやくナリンに到着した頃、日は暮れており、皆移動疲れしていました。ナリンは、キルギスの南東部に位置するナリン州の州都で、一年を通して温暖の差が極端であることで有名です。夏は30度まで上昇し、冬はなんと、氷点下40度まで冷え込みます。私たちのガイドを務めるアズマートは、ここナリンの出身で、この地で過ごした幼少時代について、興奮した口調で話してくれました。この晩、数日ぶりのホテルでの宿泊は、ふかふかのベッドに温かいシャワー、そしてレストランでの美味しい食事と、快適極まりない心地よさでした。ホテルの内装は、錦織の壁紙に高天井にはシャンデリアが飾られており、豪華絢爛なロシアンスタイルといったところでしょうか。
(投稿 by Jörg )
この投稿は、イギリス人・アメリカ人・スイス人の洞窟探検家が2週間に渡りキルギスで活動した体験記です。「キルギスって、一体どこ?」これが洞窟探検家向けのフォーラムで、キルギス洞窟探検について耳にした時の、私たちの最初のリアクションでした。キルギスは、国土の40%が万年雪に覆われた標高3000メートルを超える山に占められており、7000メートル級の峰をも有する山国で、北東部には中央アジア最大とされるイシク・クル湖を誇る、雄大な自然が魅力の国です。国土は東西に長く、中国との国境には天山山脈が延びています。この山脈のウイグル語名は、天の山を意味するテンリ・タグ(Tengri tagh)といい、漢名の天山山脈はこれに由来するようです。「天の山」という響は、実に我々探検家の、近づき難いであろう広大な石灰岩地域に潜む長い洞窟への探検意欲を掻き立てるものです。
(投稿 by Patricia )
まぶしい太陽の光に満ちたビンタール(ビン谷)は、ヴァリス州の中で最も美しい谷のひとつで、フェルド(Fäld)という、イタリア方面へのハイキング出発地として知られる小さな村の中にひっそりと存在します。私たちの谷への到着は、夏の間は山で放牧され冬に向け山から降りてきた牛の群れの行進(ドイツ語で「Alpabzug」)に出迎えられました。トレッキングは、標高1547メートルに位置するフェルドから、先ずはアルプスタクシーを利用し、登山靴を固く結び重たいリュックサックを担ぐ前に、標高300メートル上がったブルンビーエル(Brunnbiel 1845m)まで、一気に快適にスタートさせました。
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