この近年恒例となりつつあるのは、クリスマス前の山スキーツアーに限らず、年末年始をヴァリス 州の山小屋で過ごすことも、その一つになっています。コロナの収束が全く見えないながらも、 年末年始、スイスのスキー場は営業を再開させていました。いつもなら迷いなくスキー場に足を 運ぶのですが、様々な理由から今回はスキー場へ行くのを諦めることにしました。山小屋滞在中 の天気予報はイマイチでしたが、元旦は、晴れ間に太陽が顔を出してくれたので、私たちはスノー シューハイキングに出かけることにしました。特に目的地を決めず、ただただ日の当たる場所を目 指して歩き出しました。これまで何度もこの山小屋で過ごしている私たちにとって、周囲の景色 は見慣れているはずですが、雪に覆われた景色はいつ見ても新鮮です!
「イースター」というイエス・キリストの復活祭は、日本ではあまり馴染みのない行事だと思いますが、ここスイスでは、クリスマス同様、とても重要な行事の一つです。イースターは、毎年決まった日付でなく、春分の後にくる最初の満月の次の日曜日になり、その前々日の金曜日(グッドフライデー)と翌日の月曜日(イースターマンデー)も祝日となりますから4日間の連休となります。私たちは、このイースターホリデーに加え、さらに3日間の有給休暇を取得し、丸々1週間をこのブログで度々登場するヴァリス州にある山小屋で過ごすことにしました。事前に、特に具体的な計画を立てず、あらゆる山のアクティビティに対応できるよう、登山靴・スノーシュー・スキー一式を持ち込むことにしました。と言いますのも、3月下旬の天気は予測不可能だからです。今冬のスイスは、記録的な降雪量でしたから、山小屋の辺りに未だ雪が残っていることは予期していたことですが、それでも想像を遥かに超える積雪の量には、驚かされました。私たちの滞在中も、雪は降り止むことなく、4月を迎えたにも関わらず、辺りは春の気配どころ、一面銀世界に覆われていたのでした。
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